男子専用キッチンno.7425
H邸のインテリアは、ブリティッシュヴィンテージのミックススタイル。もともと持っている家具や二人の好みから、リフォーム後のインテリアイメージがとても明確だったそう。
キッチンの雰囲気も「フェミニンさを感じさせない」というコンセプトがあり、「メインでキッチンに立つのは彼女ではなく僕です。」と最初から男性主導で使い勝手や素材選びを進められていきました。
ホームパーティーをよく開き、ゲストに手料理をもてなすのがお好きなHさんは、ゲストと会話しながら料理できるオープンキッチンが希望でした。
仕事柄たくさんのキッチンを見てきて、実際30セットくらいは使った事があり、使い勝手だけを考えればシステムキッチンでも良かったそうですが、使いたい素材や好みの雰囲気のものは見つからなかった為、オーダーキッチンに決めたとの事。
特にこだわったのはカウンターと両サイドまでつながったディティール。キッチンをひとつのカタマリとして見せたかったそう。ステンレスは小さなキズも味となって変化を楽しめるというのも選定理由のひとつ。シンクもシンプルな形状にする事で、清掃性も良く見た目もすっきりします。
テーブル側はあえて作業側のウォールナットと揃えず、床材を張り上げ、見えてくる素材の数を最小限に抑えています。
オープンキッチンは雑然としがちですが、Hさんのキッチンでは、料理を作るのに必要な道具の収納場所をきちんと確保し、オイルや調味料は使う頻度の高いものから手前に収納するなどの工夫が見られます。
醤油なども「ちょっといいもの」を「適度な期間で使いきれる量」で購入し、調味料のほとんどをコンロ近くに集約。
料理を終えると、「熱いうちに」と手際良くコンロまで拭きあげてしまいます。
料理をする行動に、片付けや清掃も作業として組み込む事が、いつでも整然としたキッチンになるコツだそう。もちろん食洗機も大活躍。
キッチン背面は、使わない時は扉を引いてすっきり見える収納に。吊棚は見せながら収納でき、かつ取り出しやすい扉なしのものとしました。
普段使いの食器やツールは引出しに、来客時の大皿は下の方に。
引出しについては、オーダーで寸法を自由に設定したものの、カトラリートレーなどを探すのには苦労されたそう。「世間で売っているものは規格サイズに合うようにできているので、事前に使うものを決め、サイズをあわせるのがオススメ」との事。
自分仕様にしたキッチンでテキパキと動くHさん。20分弱でカプレーゼとマグロのパスタを完成させてしまいました。
スペック