◆第二話 「家庭生活とシュウノウは、きってもきれない蜜月関係」 収納全般

お久しぶりです。
「シュウノウ」の事、少しは興味をもって頂けましたか？
今回は、一話でヒントとして連ねました大壺1.～4.について
もう少し掘り下げてお話しましょう。

日本にはありがたい事に、「春夏秋冬」と移りゆく四季があります。
その為に様々な文化が生まれ、
日本人ならではの感性も育まれてきたのだと思います・・・
近年はそれも次第に薄れつつあると言われますが、
モノについて考えてみると四季があるがためにどうしても必要になってくるモノ達が家のどこかに鎮座しています。
たとえば、寒暖対策としての衣料・家電etc・・・
季節を楽しむ食器類やインテリアグッズ・・・

一年中気温が25度以下にならない国などは、通年にわたり
Tシャツ一枚で過ごせるので日本人に比べて所有するモノの量は比較にならないでしょうね！！

そんな訳で、この日本で暮らす私たちは、
日本の四季・文化とも付き合いつつ独自の生活術が必要になってくるのです。

管理をしなければならないモノが多ければ多いほど、混乱してストレスの根源になります！
そこで、大壺 1.のお話・・・

◆生活のストレス、気が付いていますか？

生活をするという事は、いろいろな事柄を管理していくことだと思います。（もちろん楽しみながらが理想！）
家族の健康管理・安全管理etc・・・そしてモノの管理・・・
考えただけでも
日々突発的におこるアクシデントも乗り越えつつ・・・ですから
管理者にとっては、それはそれは大きなストレスが圧し掛ってくるわけです。
その中で家事という管理は、料理・掃除・洗濯と出来るだけ短時間に要領よくこなしたい必須項目です！

私事ですが、長年仕事と家事をなんとか両立させつつ生活を続けてきましたので
「面倒な事を省く！！」を繰り返し考えながら、シンプルでいて癒される空間つくりを追求してきました。（なかなか完璧とはいきませんが・・・）
例えば、掃除をする時に床にモノがあると退かしながらという行為が増えてしまうでしょう！
ならば「床にモノを置かない様にしよう！！」とモノの位置を再検討する事になります。

◆中壺 1. 「誰しも皆”面倒くさがり”なのですから、その事を素直に受け止めて対策を考えていけば良いのです」

それでは、大壺2.～3.について
こんな事って、日常で気が付いたりしませんか？
「使い勝手が良いモノって、かなり傷んでも何故か大事にしまってなかなか買い換える事が出来ない！」
身の回りでいつも使っているモノは、結構決まってしまっているのです。
それなのに引き出しの中は同じ用途のモノでいっぱい！！
すべてのモノに愛情を持つなど究極不可能ですが、使いやすくて気に入ってるとかの判断でしたらどなたにも出来るでしょう。
とにかく面倒くさがりの私達ですから、モノを必要以上に増やさない工夫もいつまでも心掛けたい生活術です。

モノを増やさない事の次には、どこに置くか・しまうかです。
家族みんなが毎日使うモノ、これが家の中で一番良い場所（取り出し易く、しまい易い）ゴールデンシートに鎮座していて良いのです！

◆中壺 2. 「モノを使う頻度と使う人で、”シュウノウの定位置”は決まります」

私はリビング（もしくはダイニング）は、家族みんなが集まる場所であり家族共通のモノの収納場所として最適と考えます。
細かい話ですが、例えば爪切りは家のどこにありますか？結構いくつか持っていて、いろんな場所に紛れてたりしていませんか？「ママ～！爪切りどこ～？」「いつもの所にあるでしょ！！」
なんて声が聞こえてきそうですが・・・
そんな日用品って、沢山ありますよね！そうしたモノこそ家族みんなで定位置を決めて、使った人が元に戻すというルールをひとつひとつ決めていければスッキリすることでしょう。

◆中壺 3. 「定位置が決まれば、モノの数も減らせます！」

新築・リフォームなどで住まい方も変わり「シュウノウ場所」も
新たに考えなければならない時は最高のチャンスです！
しばらくは家族みんながモノの位置を覚えるまで、
引き出し・扉にポストイットに収納物を書いて
貼っておくのも効果的です。

定位置の決め方を、もうひとつ・・・

◆中壺 4. 「使う場所にしまう、もしくはここで使う様に場所を決める」

その為には、いつも家の中をどう動いているか、どういう順番で作業をこなしているかetc・・・
一番混乱するのは、動きがクロスしたり同じところを何度も往復してしまう状況です。
利き手によっても使いやすい位置は変わります。

ご自分で色々試してみて、「スッキリ」を見つけてみてくださいね！！

最後に大壺 ３.について
「思い出を大事にしよう」なんてあまりにも漠然としていて、”別に大事にしてますよ！”って怒られそうですがやっぱり立ち止まって考えて頂きたい「シュウノウにとってのポイント」なのです。

爪切りの次には、アルバム（写真）です。
今は、デジカメで撮った写真をPCで整理されている方が多くなってきましたね。
それでも家族写真を時々みんなで眺めたり、思い出の話をしたりって時間が作れたら素敵なコミュニケーションになる事でしょう・・・
写真の整理も、家族で役割分担をして「旅行編」・「家族編」とアルバム編集できたら、思い出づくりの楽しさを伝えていくことができます。
やっぱりシュウノウ場所は、リビングあたりかなぁ・・・

◆中壺 5. 「思い出は、時々思い出すから楽しいのです」

子供たちの描いた絵や賞状なども、しばらくはいつでも見られる場所に置いておけば家族共通の話題を提供してくれるはずです。

今回のお話は、少し抽象的な事ばかりでした・・・
次回からはいよいよ具体的な場所にターゲットを当てて、日頃の設計で心掛けているお話しに入ります。
まずは「キッチン」から・・・
とういのも、家の中でモノの数・種類が一番多くシュウノウされているエリアだからですよ！
まさに「シュウノウの聖地」ですかね！？

それでは次回をお楽しみに・・・