先日、お客様から「吊戸から物を落としてステンレスカウンターの表面に打痕をつけてしまいました。直すことはできるのでしょうか?」
とのお問い合わせをいただきました。
お客様からメールに写真を添付していただき状況を確認。
早々、補修屋さんに連絡を取り、補修が可能か否かを確認。
「補修可能!」との連絡。お客様のご都合をおうかがいして訪問日時を決定。
訪問当日、朝 9:00から作業開始
ステンレス鋼板自体の厚みによって作業方法が違います。
今回は厚みが0.8㎜でしたのでカウンターの下からたたき出して研磨していく方法が採られました。
カウンターの下には当然キャビネットが備え付けてありますのでキャビネットをずらしてカウンターの
裏打ち材に穴をあけステンレス鋼板自体をたたく準備をいたします。
その穴から金属棒を入れハンマーでその棒をたたきステンレスの表面を起伏させます。
起伏したところで今度は研磨作業の準備です。研磨する範囲(少し広め)を決めそのほかのところにマスカ(塗装用養生材)で
養生をいたします。
サンダーで起伏面を少しずつ、そして何度も何度も研磨しては冷却するといった作業を繰り返します。
急激に研磨をかけるとステンレス自体が焼けてしまい余計な修復手間がかかってしまいます。
ある程度まで平滑さがでたところで今度は手作業による研磨で仕上げていきます。
最初は荒目、順次、細目のナイロン系たわし(織布に研磨粒子を塗布したたわし)でステンレスの目(今回はヘアライン)にあわせて
研磨を繰り返します。
(ここの作業風景は特殊技術のためお見せできません。すいません。)
そして、キャビネットを元にもどしてお昼少し前に無事作業完了!
お客様にも喜んでいただきました。 (Kon)