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2012.06.17

第8話  「衣類収納の壺」

◆第八話 衣類収納の壺

お久しぶりです。
地球温暖化が叫ばれてからずいぶん経ちますが、それでも毎年ちゃんと四季が巡ってくるのが不思議ですよね!
いよいよ本格的な梅雨の到来!!
日本もいよいよ東南アジア独特の亜熱帯気候化しており、蒸し暑さとジメジメの嫌な季節になりました・・・
衣替えはお済ですか?
毎年のように5月から夏日が続く様になり、早くも夏服を引っ張り出している方も多い事でしょう。
確かに衣替えは昔から6月で、着物も単衣(裏の無い一枚仕立て)に着替えたものです。
学校の制服も従来通りなのでしょうか?

そうは言っても5月からの25℃越えは、我慢の限界がありますよね!!

この頃は毎年思うのですが、衣類の決まり事はTPOさえ守れば自己判断(自分の快適さ)で良いのではないでしょうか?
無理をした暑苦しさは廻りにも不快感を与え、決してスマートとは言えません。
そんな現在の気候を考慮しながら、“衣類のシュウノウ”を考えていきましょう・・・

押入れというモノが世の中からだんだん消えつつある事に、気がついていらっしゃいますか?
和室の無いマンション・戸建て住宅が主流になってきたのがその原因ですが、なにより奥行きが深すぎて
シュウノウし辛いのです。
もともと和室のしつらえとして存在した押入れは、布団収納(三つタタミ)の為です。
今や寝具もベットが多くなり、布団の出し入れを毎日する家庭は減ってきました・・・
特に衣類をシュウノウしようとした場合、奥行80センチはとっても不便です。

この事からもシュウノウスペースは、何をシュウノウするかで使い易い奥行もおのずから決まってくるのです。

それでは衣類を何処にどの様にシュウノウするのが使い易いのでしょう?
多くの場合、個室(主寝室・子供部屋)にクローゼットやウォークインスペースを設けて個々でシュウノウ管理というケースが一般的でしょう。

でも本当にこのカタチが、家事管理に適しているのでしょうか??

ある新築のお宅で拝見した衣類シュウノウetc・・・は、圧巻でした!!
メイン玄関の隣にある家族用玄関を入ると、そこは「ファミリーシュウノウ&なんでもスペース」の広々ワンルームでした。
家族用靴シュウノウから始まり家庭生活用品ストックエリアもあり、料理以外の家事作業が全て凝縮されていました!
壁2面には家族の衣類を吊るしてシュウノウしてあり、下部には小物・タタミ物用の引き出しBOX
オープン棚には裁縫・手芸材料などが取り出し易くシュウノウ・・・
スペースのセンターにはアイロンを掛けたり作業をするテーブルもあり、洗濯物のタタミ作業はここで簡潔に!!
更にこのスペースは洗濯・洗面・浴室にもつながっていて、洗濯から片付けまでの一連の家事がこの空間で済んでしまいます。

まさに既成概念にとらわれず、“私の使い勝手”から設計された生きたスペースでした!!

ちなみに奥様はフルにお仕事をもっていらっしゃるキャリア主婦です・・・
この例は新築時に考慮され設けられたので、なかなか既存住宅のリニューアルでも難しいかもしれませんが既成概念を取り払ってシュウノウを考えるヒントとなってくれる事でしょう!

それでは、私の考える「衣類シュウノウの壺話」をいたしましょう。

壺Ⅰ. 掛ける衣類とたたむ衣類に、明確に分けましょう!

最近の住宅では、クローゼットというよりウォーキングスペースを設ける方が多い様に思います。
但し、多くの場合パイプと棚がついているだけで十分な使い勝手とはいえないしつらえが気になります・・・
せっかくのオープンスペースなので、捨てるには惜しい整理ダンスや使えそうな家具を上手く組み込んだりと
「限られたスペースを3Dに活用するアイデア」が必要です!
新築の場合などは、手持ちの家具サイズ・既製のプラスチックケースのサイズを測っておき仕切りや棚の位置を指定して大工さんに作ってもらえば、かなり充実したシュウノウを実現できるでしょう・・・
その時に考えたいのが、“掛けるとたたむ”をどの程度の割合でスペースを確保するかです。

今はクリーニングに出すと掛けるシュウノウ用にハンガー付にしてくれたりと、とても便利なので私のところではニット類・Tシャツ・下着以外はすべて「掛ける」にしています。
この「掛けるシュウノウ」を中心にすれば、シーズンに出してきてもシワになっていないのですぐに着れるのが嬉しいです!
中途半端な季節にも、バッチリ対応!!
その為にも“掛ける”スペースを十分にとりたいところですが・・・
そこで、衣類を掛けているパイプの高さをチェックしてみてください。
以外にもコートなど長い丈の衣類はほんの少しでほとんどがジャケット丈なので、2段吊りをメインにすれば沢山掛ける事ができます!!
シーズン中の衣類を一番取り出し易い場所に、それ以外を上段やコーナーに入れ替えてあげるだけで衣替えは終了です。

次に「たたむシュノウ」ですが、たたみ上手な方がたたむとブテックの陳列台の商品のようでそれは美しいのですがやはり毎日の家事ではとてもやってられません!!
シュウノウ術ではたたむ為の下敷まで商品として売っていますが、かえってストレスの原因に・・・
そこで私は“丸めるシュウノウ”を提案します。
ニット・Tシャツ・下着類は、引き出し巾にたたんで二つ折りにして、くるくるっと丸めます!!
引き出しの有効高さは浅い方が良いのですが、どうしても深い場合はくるくるを2段重ねにします。
靴下も左右一緒に丸める丸める・・・
引き出しに紙箱などで仕切りを作って、丸めた状態でポイっと入れればOK!
きちんとたたむよりずっと早くてシワになりませんよ!!

壺Ⅱ. シュウノウ場所をフレキシブルに考えましょう!

「既成概念にとらわれない」のひとつとして、冬場のコート類やレインコートは
玄関近くにシュウノウ場所を作ったら如何でしょう?
シューズクローゼットなどの様に、玄関近くに多目的なシュウノウを作るのは大変理にかなっています!!

通気や換気は必要かと思いますが、帰ってきた時に直ぐにそこへシュウノウすれば・・・
何とも簡潔したアイデアでしょう?!
また、家族で様々なスポーツを楽しんでいらっしゃるお宅では道具類と一緒に
スイミング用品・スポーツウェアーも、まとめて玄関近くにシュウノウする事をお勧めします。
こういった類のモノたちは、個人の管理よりひとつの場所にまとめた方が明快だと思います・・・
出掛ける時に慌てることなく、忘れも物もなくなりそうです!!

壺Ⅲ. 衣類のシュウノウ管理も家族みんなで!

「洗濯も掃除もみんなママなんだから!!」なんて思わずに、何とか賢く協力させてしまいましょう!
“洗濯完了の衣類は、各々が自分のシュウノウ場所へしまいましょう”というルールを作って子供たちにくるくるシュウノウを教えたりして、楽しんでできるように遊び感覚で行わせてしまいましょう。
クリーニングに出す衣類はカゴや専用のバックを用意して、「ここに入れてね!」の指定場所を作りましょう。
ご主人もこれなら守らざるおえませんよ!

以前にもお話ししました通り、自分の身の廻りのモノたちにちょこっとでも思いやりや責任を感じて欲しいと思います。
モノを大切にするという事は、いつもキチンと関わっていないと生まれてこない気持ちだと思うので子供たちには是非体感として教えてあげてくださいね・・・

さて今回のお話は以上です。
衣類のシュウノウはどの家庭でも一番苦慮されている家事だと思いますが、仕舞いっぱなしから何とか脱却して来年の衣替えが楽しくなる様に頑張って!!

次回は水廻り(トイレ・洗面・浴室)のシュウノウをテーマにお話しいたします。
お楽しみに・・・

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