法規上の安全性について | オーダーキッチン ekrea~エクレア~

知っておきたいあんなこと・こんなこと

キッチンプランニングの基本

法規上の安全性について

キッチンプランニングにおける基本について、キッチンプランニング上、考慮すべきポイントは何か、
優先順位毎にまとめますと、以下のようになります

1.安全性

火災対策上・防災対策上の事柄、その他法令遵守上の内容等。

2.衛生面

換気、排気、ゴミ・臭気対策等。

3.作業性

レイアウト・動線計画等。

4.機能性

設備機器の選択、収納計画等。

5.意匠性

素材、色、面材割付等

安全性について

安全性については、火災対策の面で言えば、建築基準法、火災予防条例等の制約があり、
以下のことを考慮する必要があります。

(1)火を使用する調理室などの内装制限

(建築基準法35条の2、施行令128条4の4項、施行令129条6項)

  • 建物の内装材料を防火性能のある材料で仕上げることで、着火や延焼を防ぐことを規定したもので、
    建物の用途や規模・構造によって制限が異なります。一般住宅では、木造住宅や2階以上の最上階を除く階にある、
    調理室、浴室、ボイラー室などが対象となります。(住宅では、最上階の火気使用室は内装制限が除外されています。
    また、主要構造部が耐火構造の建築物の火気使用室は内装制限の適用は受けません。)
  • 内装制限を受ける調理室等は、その壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを、
    不燃材または準不燃材にしなければならない内装制限があります。
    ただし、ダイニングキッチンのような火気使用部分とその他の部分が一体である場合については、
    火源から一定距離以上離れた所に、天井から50cm以上の不燃材料の垂壁があれば、
    キッチン部分だけを内装制限の対象とすることができる緩和措置があります。

(2)ガス調理機器とグリスフィルターとの離隔距離

(財団法人日本ガス機器検査協会「ガス機器の設置基準及び実務指針」基本規定56、57)

同上基本規定56では、「ガス調理機器」と「不燃材料以外の材料による仕上げをした建物等の部分」の離隔距離は次図によること」と規定されていますので、この基準を遵守すべきです。財団法人日本ガス機器検査協会「ガス機器の設置基準及び実務指針」基本規定57では、「一般家庭のガス調理機器とレンジフードのグリス除去装置との離隔距離は次表によること」と指針が出されていますので、この基準を遵守すべきです。

図)ドロップインコンロとの離隔距離(単位cm)

図)レンジとの離隔距離(単位cm)

図)レンジ及びコンロ等の周囲の防護方法(単位cm)

(1)レンジおよびコンロ等のバーナー上方周囲を防護する場合

(2)レンジおよびコンロ等のバーナー上方を有効に防護する場合

一般家庭のガス調理機器とレンジフードのグリス除去装置の離隔距離

グリス除去装置→
↓ガス調理機器

レンジフードファン(注3)
付属のグリスフィルター

左記以外

ガス調理機器(注1)

80cm以上

100cm以上

特定の安全装置を
備えたコンロ等(注2)

60cm以上(注4)

80cm以上

  • (注1) 対象ガス機器等に示すガス調理機器をいいます。
  • (注2) 特定の安全性を備えた調理油過熱防止装置付コンロ等でガス機器防火性能評定を
    受けたものをいいます。
  • (注3) レンジフードファン (電気用品取締法施行令別表1.9(1)に規定する換気扇)
  • (注4) 各住戸の厨房用ダクトファンが単独排気方式の場合に限ります。

以上の制約等を踏まえて火災対策上のポイントをまとめますと、次のようになります。

  • コンロ等加熱調理機器廻りの壁面は、過熱調理機器から左右150mm以上離した上で
    9mm厚以上の不燃仕上げにしなければいけない。
    (ただし、長時間使用による炭化現象を起こさないためにも下地に合板を使うのは避けるべきです。)
    また、清掃性も考慮して不燃仕様のキッチンパネルの使用をお奨めします。
  • 高さ方向は、コンロ部トップ面からレンジフードのグリスフィルターまでの離隔距離として800mm以上確保する。
  • レンジフードの幅寸法は、排気性能も上げるためにも、コンロ幅が600mmなら900mmのものを採用したい。
    (そうすれば、ウォールキャビネット廻りの不燃仕様を考慮しなくてよくなる。)

ところで、最近、加熱調理機器として、IHヒーターの普及は目まぐるしいものがあります。IHヒーターの取扱いについては、
厳密に言いますと火気に当らないのですが、内装制限・離隔距離について各消防署の見解も異なりますので、
確認の必要はあります。
ケースバイケースで関連する法規、機器メーカーの設置マニュアル等を参考にして、より安全な方向で計画して下さい。